2010年12月25日土曜日

JMC大阪 2010 その4

JMC作品展会場での投票で選出されたサポーターズ大賞が、12月21日付けでハセガワより発表されました。

サポーターズ大賞



シニアクラスーパフォーマンス部門ーノーマル部門



シニアクラスーパフォーマンス部門ー改造部門



ハセガワ社内作品


以上がJMC大阪 2010 で展示されていた全作品・・・たぶんそうだと思います。(新製品、参考出品は除く)


個人的にとても気になった作品をいくつかご紹介

ハセガワの自社製品なのですが、現在はカタログ落ちしています。
モデルカーズ賞を受賞されていました。
キットを実際に見たことがないので詳しくは分かりませんが、室内のシートベルト等にもしっかり手が入れられ、レースカーの雰囲気がバッチリです。
ボディー全面に塗り分けられている朱色もおそらく塗装で表現されており、さらにその朱色の縁取りを黒いラインで表現しているのも手が込んでいます。
デカールは全て自作のようです。




続いてこちらのビートル・・・作品展にはこのビートルを含めて3作品展示されていましたが、こちらは幌の部分の作り込みにリアルさを感じました。他にも屋根をオープンにしたために細かな改造が施されています。



最後はこちら・・・
配色がとても涼しげです。一次審査が9月ですから、ちょうど夏の頃に作られたのでしょうか。
展示台との調和も図られています。
 
 

2010年12月22日水曜日

JMC大阪 2010 その3

シニアクラスー艦船部門ーノーマル部門



シニアクラスー艦船部門ー改造部門



シニアクラスーAFV部門ーノーマル部門


シニアクラスーAFV部門ー改造部門はエントリーがありませんでした。


シニアクラスーディオラマ部門ーノーマル部門



シニアクラスーディオラマ部門ー改造部門



シニアクラスーキャラクター部門ーノーマル部門



シニアクラスーキャラクター部門ー改造部門


残りあと少しですが、次回に続きます・・・・。
 
 

2010年12月19日日曜日

JMC大阪 2010 その2

ジュニア大賞



ジュニア賞(ハイ&ロー)



ファミリー賞


ハセガワのHPによると、J M C 大賞・サポーターズ大賞・スーパーマスターズ賞・マスターズ賞・シニア賞・ジュニア賞・ファミリー賞 は、2011年5月静岡ホビーショーに展示とあります。
グランドマスターとジュニア大賞が抜けており、おそらく誤植だと思われますが、真偽をご存じの方コメントいただけると幸いです。

それでは、協賛企業賞、アドバイザー賞、参加賞 の作品を部門別に分けてご覧いただきます。

シニアクラスー自動車部門ーノーマル部門



シニアクラスー自動車部門ー改造部門


シニアクラスー飛行機部門ーノーマル部門



シニアクラスー飛行機部門ー改造部門


撮影した枚数は500枚を超えていました。一度にこれだけの枚数を撮影するのは自身でもちろん初めて。ブログに載せるためにトリミングと細かな色あわせ(特に白と赤の色はデジカメでは違った色になりがちですので・・・。)を行いましたが、加工ソフトの動きが重くて大変時間を要しました。
CPUやメモリー周りを改善するといいのかもしれませんね。

まだまだ続きます・・・。
 
 

2010年12月18日土曜日

JMC大阪 2010 その1

12月11日(土)JMC2010作品展、大阪会場に行って来ました。
それではお約束の会場前の写真を・・・


今年も大阪城ホールでは矢沢永吉コンサートが行われるとのことで、昨年見かけたツアーのラッピングトラックが見られるかと密かに楽しみでしたが、残念ながら順路上にはありませんでした。(ネットで検索すると、今年も7台程度のラッピングトラックが大阪城ホールの近くにファンサービス?で整列して駐車してあったとか・・・。)

それでは会場へ・・・作品は東京会場の時にCMT(クラフトモデルチーム)さんのホームページで拝見しておりましたので、入賞者のものはじっくりと、惜しい結果に終わった作品は初めてゆっくりと眺めさせていただきました。

JMC大阪会場のレポートは、JMC作品展の20周年を記念して、ハセガワ社内作品を含めどーんと全作品を紹介します。

JMC大賞

(写真をクリックすると別窓で写真が開き、さらにその写真をクリックするとオリジナルサイズをご覧になるこができます。)


グランドマスター、スーパーマスターズ金賞・銀賞・銅賞


マスターズ賞



JMC20周年記念塗装賞

注:青色のボーイング747-400は、ジョイントギャラリーのもので入賞作品ではありません。

シニア賞



特別賞



努力賞


作品は作者のお名前、年齢を伏してあります。
作品の背景に一部個人を特定できる写真がありますが、意図したものではないため特に目線を入れる等の秘匿措置は行っていません。
しかし、この時間にここにいるのは内緒とか、仕事途中なのに写り込んでいるとか種々の問題がある方はお手数ですが、自己紹介の「詳細プロフィールを表示」をクリックされ、連絡先からメールでお知らせください。
 
 

2010年12月4日土曜日

ハセガワ トヨタ2000GT 製作記 その2

ボディーの加工をします。

製作の順番としてボディーのオーバーフェンダーの状況を見ながらホイールのリム幅やトレッドを決めていきましのたで、厳密に言えばホイール加工よりボディーの加工の方が先でした。

オーバーフェンダーはジャンクパーツより既製のものを流用しました。
ビス止めのオーバーフェンダーにすると格好いいなと思いつつ、リヤのオーバーフェンダーのボリュームが少なめなので、再びエポキシパテを盛って加工してしまうことになります。
その模様は別の行程でご覧いただきます。


フロント部分のヘッドライトは、タミヤR35カルソニックスカイラインの部品を流用し加工します。
電飾はしませんが、一応光軸を気にしながらの位置あわせをしています。
ボンネットの形状もライト部分の加工に伴い変えてしまうので、スジ彫りはパテで埋めておきます。


タミヤのエポキシパテ(速硬化タイプ)を使い修正していきます。
このパテは、硬化までの程よい加工可能時間と硬化後の表面の滑らかさが気に入っています。模型店で入手しやすいというのもポイントです。


加工中は手やヘラにエポキシパテが付かないように一般には水を指につけながらエポキシパテを練る・・・となるのですが、水を使うより薬局等で売っている「白色ワセリン」を使う方が簡単なのでおすすめです。

この白色ワセリンは、主の用途として手足のヒビ、アカギレ、皮膚の荒れ、皮膚の保護です。
乾燥するこの季節、おじさんの肌の養生にもピッタリの品です。
他にはシリコン型の離型剤、エアブラシの擦動部などへ利用もでき用途は多様です。写真は50グラムのものですが、500グラムのボトルも1000円前後で販売されていますので、使う頻度が多いときはボトルでの購入が良さそうです。

さて、ワセリンをヘラの先に薄くつけてエポキシパテの表面を優しく撫でると艶を伴った平滑な面が得られます。滑らかな表面を作っておくと硬化後の加工も楽になるのでおすすめです。ワセリンとともにエポキシパテを練り込むと硬化障害になりそうですが、意外にもそんなことはありません。

寒いこの時期エポキシパテが非常に固くなって練りにくくなっています。力業で練り込んでしまう猛者もいるでしょうが、使う前にドライヤー等で暖めておくと、柔らかくなって扱いやすくなります。

 
 

2010年12月1日水曜日

ハセガワ トヨタ2000GT 製作記 その1

早いもので今日からは今年最後の月、12月になりました。

「Dig it ちゃぶ台カーモデル製作記」のたかととさん、「親父たちの模型道楽集会所」のおーにーまんさん、「かっぱコーヂのくるまづくし」のかっぱコーヂさんよりリンクをいただき、ビックリするほどたくさんの来訪者がありました。
ブローガーの皆さん、来訪者の皆さんお礼申し上げます。

さて、JMC2010でシニア賞をいただきました「トヨタ 2000GT」の製作記を進めていきます。

ベースは、ハセガワの1967 FUJI 24-HOUR RACE WINNER です。このモデルは市販車のタイプもあるのですが、作品の完成形がレーシーな市販車というイメージでしたのでこちらを選んでいます。
もう一つ大事なイメージとして、もし所有するなら自分はこう改造する的なスパイスを加えようとし、作品名を「トヨタ2000GT REFINE」としています。

大きな改造としては、オリジナルのボディーの流れるような曲線を生かしながらフロントライト周りのイメージを現代風にして、ボディーをよりグラマラスにするためにオーバーフェンダーとワイドリムホイールに履き替え迫力を増すようにしました。

まずはホイルから・・・

オーバーフェンダーには、ワイドタイヤでしょう・・・と思い、ホイールの径が大きく、かつ、ほどよいタイヤの扁平率のものを物色していたところ、タミヤの1/24 ポルシェ935ターボの前輪部分がちょうどイメージぴったりでした。
ホイールだけで2セット(ポルシェ935ターボのホイール、タイヤは前後異径)キットが必要になります。
タイミング良くポルシェ935ターボは最近再販されているので、タミヤカスタマーサービスから部品請求し2セット確保します。

まずはきれいにメッキされているので、キッチンハイターにつけてメッキを除去します。この部品は表面にクリアが塗布されていないのか、ハイターに入れてすぐにメッキが剥がれます。

次にホイールのメッシュ部分の加工です。メッシュ部分は抜けていないので、裏から削ってバリとりをする方法もありますが、ちょうどジャンクバーツでSTUDIO27のBMW635csiについていたメッシュ部分のエッチングがあったのでこれを流用します。

後輪にするホイールはリム幅を大幅に広げて前後とのリム幅の差を視覚的にアピールできるように加工します。真ん中のプラのメッシュ部分は不要ですのでくり抜きます。
後ほどエッチング製のメッシュ部品を取りつけるため、メッシュ部品の受けは元の位置より後退させプラ板でぐるりと一周し巻き付けます。


左側が後輪用、右側のホイールが前輪用です。
リム幅の違いがお分かりいただけるでしょうか。
 
 

2010年11月24日水曜日

ブログ開設1周年

今日で一周年になりました。
開設当初はその年に購入した iPhone3GS でブログ用の挿入写真やブログもお気軽に更新ができるぞ! なんてゆるい感じで始めましたが、iPhone3GSでの写真は解像度も低く(300万画素)さらにフラッシュがない(露出補正ができないため、暗い場所で撮影した写真はノイズが入った写真となる。)ことから、早々とダメだしとなってしまいました。

写真がキッチリ撮られているサイトって、すごく好感がもてますし、自分が某かの参考にしたい場合もよい資料となります。

iPhone3GS のカメラを見切ってからは、市販のデジカメを使い写真をJPG形式で保存し、加工しておりました。しかし、RAW形式のデータを知ってから、これはいいぞ!となりました。

JPG形式は、デジタルカメラで撮影したデータとしてもっとも一般的に扱われるデータでありますし、データが圧縮されデータ量が小さくなることから、何も特殊な形式を設定しない場合は、まずはJPG形式で写真を保存されると思います。

しかし、圧縮時の色の変化、特に赤色の滲みや輪郭が荒れるなど避けて通れない欠点があります。(ただしソフトによっては圧縮アルゴリズムを最適化してかなり滲みのないJPG形式のデータを作成できるものがあります。)加工を前提にするのならRAW形式のデータは非常に有効です。

難しい言い方をすれば、JPG形式で扱える色は1677万7216色でRAW形式(12ビット)687億1947万6736色、同じくRAW形式(14ビット)では、4兆3980億4651万1104色 となり、扱える色の多さは階調の滑らかさ、自然な色の表現ができることになります。

その他にも撮影した写真のリカバリーができることも大きなアドバンテージとなります。
カメラ側の設定で「屋外」として、間違って室内の蛍光灯に照らされた被写体を撮影したとしましょう。その場合は、撮った写真は黄色っぽく写ると思います。JPG形式でデータを保存した場合は、ほとんど自然な状態にもどすことは不可能ですが、RAW形式のデータであれば、撮影時に立ち返って「蛍光灯」の設定に変更できるわけです。

最終的にはJPG形式に現像(RAW形式からJPG形式に変換することをいいます。)しなければ、web上では扱えないですが、最終的に変換するのと、最初から色情報が少ない、荒れている、では出来上がりは違ってきます。

もし、お使いのデジカメにRAW設定があるようでしたら試してみるのも面白いと思います。

写真がないのは寂しいので・・・。
最近こんなものを買いました。近々試しに使ってみたいと思います。もともと隠蔽力があると言われているガイアノーツのホワイトよりさらに顔料を増やしているアルティメットホワイト・・・どうなんでしょうか。きめ細かい粒子がウリのエヴォホワイト・・・これまたどうなんでしょう。
 
 

2010年11月20日土曜日

JMC2010 シニア賞受賞しました。

本日(20日)よりJMC2010作品展が東京会場で開催されています。
賞の結果は、Blog Modelers の Limahl さんの twitterで知ることとなりました。
Limahl さんありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

本日(20日)、当方の拙作ブログのログによると「JMC2010」とか「JMC2010 速報」とかの検索フレーズによるアクセスがほぼ9割占めています。
作品展の様子が無くてがっかりされている方すいません。こちらのページ「プラモデルコンテスト「JMC作品展」速報一覧」ですべての受賞作を紹介されていらっしゃるのでご覧ください。


自分ではこの角度からの丸っこくてどっしりした姿が一番いいと思っています。
フロントと比べほとんどキットのままで、加工と言えばオーバーフェンダーぐらいです。


偶然にも某ブログでJMC2010東京会場での当方の作品の展示状況が写っている写真を見かけました。
後ろにそびえ立つ巨大な壁と左側は額入り賞状、右側はよそ様の作品のひな壇の配置です。
作品はフロントを左にした横向きで展示してあるようですから、フロント、ドライバーサイドはご覧になれないと思いますので、見えない面をこちらで紹介します。


フロントは何か変わった生き物のような佇まいもありますが、それは言わない約束で・・・。
 
 

2010年11月19日金曜日

いよいよ明日JMC2010作品展開催

本日最終審査が行われました。
結果は明日のJMC2010作品展で発表されます。
また、Blog Modelers の方々の合同作品展も行われるとのことで賑やかな二日間になりそうです。
当方はと言えば、東京に行くにはちょっと遠いので、20日後の大阪会場に行く予定です。

さて、JMC2010のエントリー作品を紹介します。

ベースは「TOYOTA 2000GT 1967 FUJI 24-HOUR RACE WINNER」です。

フロント周りとオーバーフェンダーをエポキシパテで造作し、ホイールおよびタイヤはタミヤのポルシェ935の前輪を使い、ホイールのメッシュの部分はスタジオ27のBMW635csi用のエッチングを利用しています。
前輪と後輪のリム幅は意図的に変えて、後輪がワイドリムになるようにしてあります。(わかりづらいですが・・・。)
イメージとしては「FERRARI 365 GTB4 Competizion」を意識して作ったつもりです。
 
 
もし、会場でお見かけになりましたら、結果がどうなっていたか教えていだけるとうれしいです。
 
 

2010年11月13日土曜日

速報!JMC2010入賞者発表

11月11日のポッキーの日に吉報はやってきました。2次セレクション通過の本賞入賞です。
ポッキーの日(正式には「ポッキー&プリッツの日」)って言うのは、平成11年11月11日に日本記念日協会が制定したものだそうです。もう10年以上前から制定されていたもので・・・知りませんでした。


さて、昨年もこのようなハガキをいただきました。入賞者のリストです。
入賞者とは、2次セレクションを通過して本賞(ハセガワのオフィシャル賞)に入賞した方です。大賞をはじめ各賞の決定はこの本賞を得た方から選ばれ、JMC作品展(東京会場)の当日に発表されます。
他にも協賛企業賞等があり、こちらは本賞と同じく当日発表となります。

と、ここで昨年のハガキを取り出して、入賞者の文字のポイント(大きさ)が違うことに違和感を感じました。そこで入賞者の数を数えると・・・・
昨年は56名、今年は51名・・・あれれ、5名の減です。
てっきりJMC開催20周年で、ど~んと行くのかと思っていました。

19日に最終審査がありますので、それ以降に当方の拙作な作品をこちらに紹介したいと思います。
 
 

2010年11月11日木曜日

オートモデラーの集いin名古屋2010

昨年に引き続き今年も「オートモデラーの集いin名古屋2010」に行ってきました。

今年は、全作品を撮影したいと思い、時間とタイミングを見計らって撮影しておりましたが、撮影を逃したものが結構ありました。

撮影できなかった作品は、作品の前で楽しく談笑しておられたり、人だかりがあったりで後から撮影しようとして撮影できなかったものです。それでも、撮影した枚数は250枚ほどになりました。全部が見られるように「フォト蔵」にアップしてありますので、興味のある方はそちらも合わせてご覧いただけるとうれしいです。

それでは気になった作品をいくつかご紹介します。

痛車の出品は多くあったのですが、ダイオラマにしておられたのは、この作品だけでした。コペンを選んだことでビネット風にまとめられておられたのが印象的でした。


バッドマンカーです。車体内側に電飾を仕込んでおられ、この青色の光がスリットより怪しく放たれています。個人的に電飾は好きなのでチョイスさせていただきました。もちろん作品の仕上がりもとても艶やかですばらしいものでした。


日東の日産チェリー・バネットでしょうか?
実写を含めて見かけることはありませんが、とても懐かしく感じる車です。


とても楽しい色使いのピックアップトラックです。荷台に積載してあるのは本物のエムアンドエムズのチョコなのでしょうか?
実写の写真が添えてありましたが、こちらはNASCARのトヨタカムリでしたので、このデザインからヒントを得たということでしょう。


エンジンの作り込みが半端でないフェアレディーZです。
タミヤの280ZXを後期型の2リッターのZXに改造されており、ホイルまでもリアルに再現してあるという、マニア受けバッチリの作品です。
作者の方のブログで製作記を拝見し、さらに感激しました。「模型とあれやこれ」です。


こちらの作品も前述のフェアレディーZの作者と同じです。
日産のL20ET(L20型エンジンの電子制御、ターボ)のエンジン単体です。
こちらも非常にリアルで、エンジン単体でこれだけの存在感を示しているのが凄いと感じました。
このエンジンは、430型セドリックに日本初のターボ搭載車として登場したものです。このころの日産車は日本初ってのウリが多かったですね。


驚くなかれ・・・これは左に写っていつケミカルウッドから削りだしで作ったフルスクラッチの作品です。
ここまでの域に達すると作品と言うより芸術品と呼んだ方がよいのかもしれません。
この他にもいくつか別の方のフルスクラッチ作品が展示されておりました。皆さん凄いですね。どのような言葉をもってこれらの作品を賞賛すればよいのやら分かりません。


ボディーに描かれているキャラクターは全くわかりませんが、彩りやキャラクター、文字の配置が私的にとても気になった作品です。
ピンクの色がとてもきれいにはっきりと発色しているのが印象的でした。


こちらもボディーに描かれているキャラクターは分かりませんが、ボディーの深みのある青色がとても印象的でした。
このようにボディーを濃い色にした場合、デカールの透けに配慮や工夫がなされていると思われます。


グンゼ産業のBMWイセッタです。とても丁寧に作り込んであるのが印象的でした。リアの荷物は雨の時は実際どうしたのでしょうか?思わず考え込んでしまいました。

他にもたくさんすばらしい作品や思い入れを感じる作品がありましたが、他の作品は以下のリンクでご覧ください。サイズはリサイズしてありませんので、「4288x2848」のサイズです。細部まで拡大してごらんいただくことができます。
それぞれの気に入った画像をダブルクリックすると別窓で画像が開きますので、その画像の下側にある「他のサイズで見る」を選択すると大きな画像が見られます。


一般車両編1


一般車両編2


レース車編


トラック編


痛車編

 
 

2010年11月7日日曜日

コバックス  スーパーアシレックス(追補)

かなり以前ですが、スーパーアシレックスについて記事にしました。
今回は、さらに追加情報がまとまりましたのでご紹介します。

スーパーアシレックスは、研磨面の反対側をマジックシートにして、ブレード(当て木)にワンタッチで張り替え可能を特徴としています。
このマジックシート部分は、一般で市販されているものより遙かに薄いものですが、面だしでに使うにはちょっと辛いものとなっています。

それでは、このマジックシート部分を除去すればいいのでは・・・と思われますが、某所の説明では、シート状の繊維に研磨剤が練りこまれている・・・その製造法は特許を取得と説明が為され、一体になっているように思われますし、製法も企業秘密で明らかにされていません。
試しにクシャクシャと丸めても端部からほつれる様子もありません。

偶然にもあることを行っている際に、このマジックシート部分だけ剥離してきて、マジックシート部分が一体でないこと、マジックシートのみが除去できることを発見しました。(そんなに大げさなことではないでしょうが・・・。)

では、順を追って紹介します。

まずは、ブレードとブレードの大きさに合わせてスーパーアシレックス(今回はレモン #800を用意)を切り出します。
ブレードは今回もタイラーを使いました。ペーパーがついたままですが、スーパーアシレックスのマジックシート除去と同じ方法でいとも簡単に剥がれますので、後ほど同じ方法で除去します。

鉄道模型の塗装面の剥離によく使われる水抜き剤です。
成分は、イソプロピルアルコール(IPA)で模型用のシンナーの様にプラスチックを侵すことはありません。(まれに透明プラスチックが割れることがあるようです。)

偶然に発見したとは、この水抜き剤で塗装の失敗したボディーを漬け込み、数日してから歯ブラシで塗膜や塗装カスを除去し、さらに効率的に塗装を剥離させるためにスーパーアシレックスを使ったことから分かったことです。

適当な大きさのプラスチック容器に水抜き剤を注ぎます。
水抜き剤は揮発性ですので、換気のよいところで行いましょう。

MSDS情報(製品安全データシート)によると「引火性の高い液体及び蒸気」となっているので、たばこを吸いながら鼻歌交じりなんていうシーンは禁忌となります。

3分間ほど漬け込むとご覧のとおり。端部を軽く引っ張ると剥離してきます。
水抜き剤を長時間素手で触るとかぶれたり、手が赤く腫れるので手袋をしましょう。

ご覧のように見事に剥離します。左側の黄色いシートは研磨シート部分で右側の白いフカフカしたものがマジックシートです。

ここでさらに発見は、剥離した研磨シートの裏面にはノリというか粘着物が残っており、このままブレードに貼り付けることができるのです。これは非常に便利です。

写真にはありませんでしたが、タイラーも水抜き剤に漬け込んで剥離させました。ただし、スーパーアシレックスよりも長い時間漬け込まないと剥離しませんでした。


剥離したマジックシート部分です。こうしてみると結構な厚みがあるものです。

前述のとおり、剥離した研磨シートにはノリがついていますので、別に両面テープを用意する必要はありません。
研磨シートは厚みが非常に薄いため、貼り付けた研磨シートにタイラーの色が透過しています。

使用した感想は、カッチリしているため面にしっかり当たります。ただし、目詰まりしやすくなるので、研磨シートの部分をエアーブローしたり、研磨シートを外してブラシで擦ったりと目詰まりに注意する必要があります。

研磨シートのノリは、取り外してもまた再付着可能なものとなっていますので、必要があれば何度でも外したり付けたりできます。
 
 

2010年10月29日金曜日

レベル CADILLAC ESCALADE

急に寒さがやってきました。北海道や東北では初雪の便り。
ところが台風の週末の進路は本州向き・・・。けっこうややこしい気象状況です。

さて、製作記でお伝えしていた「CADILLAC ESCALADE」の完成写真をお伝えします。

透明アクリル板をスペーサーで底上げし作品を一段浮かしてあります。
ディスプレー台には、オートバックスのメーター売りで買ったカーボン調のシールを貼り付け、その上にはフイルムラベルを貼り付け・・・下地のカーボン調シールの影響でラベルの文字が沈んで見えます。作品を引き立たせるには正解なのかもしれませんが、お祝いのラベルと考えるともう少し目立ってもいいかもしれません・・・。

リヤとサイドのプレート「ESCALADE」はエッチングパーツによるものですが、遠巻きに見ると光っていい感じに見えます。ちょっとだけ、サイズが大きい気もしますが、雰囲気ということで・・・。

初めての自作エッチングパーツでしたが、サイドビューにキラリ、と狙った感じは表現できたと自画自賛しています・・・ディテールアップになったか、ならなかったかはご覧になった方の判断にお任せします。

なんだかんだと言いながら、組みやすい良いキットでした。

2010年10月14日木曜日

レベル CADILLAC ESCALADE 製作記 その4

月イチ更新の様相を呈しています・・・完成していたはずのJMC作品の塗装に問題が出て、急遽下地からやり直しをしなくてはならなくなり、やっとのこと作品送付の3日前になんとか修復完了したのもつかの間、今度はパソコンのファイルシステムがクラッシュして再インストールをしたりとなんだか受難続きです。
ま、ものは考えようでこんな時こそ困難を乗り切るために良いアイデアや知識が得られるものです。・・・実際にいろいろなことを発見し、時間の無駄にならなかったとに気づく今日この頃です。

さて、唐突に下回りの完成写真・・・ちなみに塗り分けは適当です。

続いて室内の完成写真・・・運転席と助手席だけにシートベルトとキャッチャーを追加しました。2列目以降はウインドーガラスがほとんどスモークなので、外観からは見えないことからの手抜きです・・・。

プレゼントでなので、こんなフイルムラベルを作成。一見白のラベルに見えるのですが、実は台紙だけで、透明のラベルなのです。
実際に貼ってみて、白地の方が栄えたのではないかと完成後に気づくこととなります。

ディスプレイケースに一工夫したいがためにこんなものを購入しました。
次回の完成写真で明らかになります・・・というか、もう一段下駄を履かすようにするだけですけど・・・。

研ぎ出し、つや出しまでの行程をもっと短縮して、かつ、高い効果を得られないかとの考えから、最終工程はこの仕上げ剤を新たに使いました。
黒の塗装ですから、かなりシビアな要求がかかりますので、テストには最適かと思い今回の敢行となりました。

液体の色はこのような灰色で粘性のあるものです。ノンシリコンノンワックスですので、仕上げ後も塗装が可能です。(仕上げの後には塗装はしませんが・・・。)

お決まりのデスクライトの反射状況を撮影。周りを覆わなかったために部屋の棚などが写り込み過ぎています・・・。
仕上げ剤を使った感じはとても良好で細かな傷による曇りや斑もなく、非常に良好な感触を得ました。

ちなみにこのときの研ぎ出し、仕上げまでの行程は・・・
1.コバックス 耐水ペーパー ネクスト P1500
2.コバックス 耐水ペーパー ネクスト P2000
3.3M 5978 ウルトラカット・2-L
4.3M 5989 ウルトラフィニッシュ

です。
 

2010年9月20日月曜日

レベル CADILLAC ESCALADE 製作記 その3

久しぶりの更新です。前回の記事ではJMCのエントリーにギリギリ間に合うか・・・ってところでしたが、何とかなりました。
そんなドタバタの奮闘はさておき、17日の木曜日に「第一次セレクション合格」の封筒が届きました。
今後は期日までに作品をハセガワに送り込むわけですが、この先どんな結果になるのか楽しみです。

さて、CADILLAC ESCALADE の足回りを組みました。ゴールドに塗装したブレーキキャリパーがホイルの間からチラリと見えていい感じです。



これから唐突にご紹介するのが、今回の製作でどうしてもトライしたかったこと・・・エッチングパーツの自作。
ネットでググると結構たくさんの人がトライしています。
前々からエッチングパーツは、精密感、スケール感を高めるために使っていたのですが、専用品は一部のものに限られており、汎用品では表現できない部分もあり、残念に思うことがありました。
今回エッチングで置き換えようと思っているのはサイドとリアのエンブレム。ボディーに凸で表現されており、塗装、研ぎ出しで邪魔になるために削り飛ばす必要がありました。
最初は、アルプス社製のMD-5500のプリンターでフラッシュシルバーを使い自作デカールを作ったのですが、残念なことにクリアコートすると細かくシルバーの部分が割れてしまいNG。そのような理由からも自作エッチングの道を選択したわけです。(そんなたいそうな理由ではありませんが・・・)


このような原画を用意しました。後述しますが、この原画はエッチングするときに非常に効率が悪く、一部に失敗があります。
この段階ではまだ、そのような事は分かっていなかったということで・・・・ご容赦を。後ほどその原因を文中に書いていきます。

また、紙の質や印刷機器の選択も非常に重要で、印刷機器はレーザープリンター、紙はインクジェットプリンタ用紙で「スーパーファイン」とか「コート紙」と記述のある紙を使用します。

参考にさせていただいたブログやホームページは・・・

■ 闇鍋模型アーカイヴス http://yamimoarch.shikisokuzekuu.net/
■ Urotake's Modeling Blog うろたけのモデリングブログ http://urotake.livedoor.biz/archives/775041.html

いずれも「F式」と呼ばれる方法です。エッチングで一番面倒と思われる原画を基盤に感光する部分が必要無く、このアイデアを思いつかれた方に感謝します。

原画はアドビのイラストレーターで作画しました。別にソフトは、イラストレーターでなければいけないことはありません。
ドロー系のソフトであればOKです。ドロー系のフリーソフトでは、「Inkscape」がおすすめです。

原画は正像と鏡像を左右もしくは上下対象に配置する必要があります。


このように折り曲げて、転写する洋白板を挟み込みます。洋白板の厚みは0.1ミリを使用します。
板は真鍮板でもOKですが、アルミ板はエッチング液で腐食させるときに盛大に反応して危険とのことで使用は不可です。

ただ、0.1ミリ厚の洋白板にしても真鍮板にしてもホームセンターでは売っていませんでした。東急ハンズにもあるようですが、確実なのは通販です。amazonで「洋白板」を検索するとヒットします。

この原画を洋白板に貼り付けるときに両面が’’ずれない’’ことも非常に重要な部分です。

黒の部分が、エッチング液で腐食させたときに残る部分です。黒枠の部分にも「CADILLAC ESCALADE」の文字がありますが、これは片面だけなので、腐食後は凹になって残ります。
実は黒枠に記してある文字は鏡像でないと、できあがりで文字が反対になって完成してしまいます。これが一部の失敗の部分。ただ、黒枠の部分は使いませんので、実害はありませんでした。



それでは、実際に洋白板に作画を転写していきましょう。
まずは、洋白板の表面の酸化した皮膜を除去します。耐水ペーパーの400番から1000番相当で磨くそうですが、以前ご紹介したKOVAXの「スーパーアシレックス レモン #800」を使用しました。不均衡な傷も付かずになかなかうまい具合で表面の処理ができました。



仕上げは、表面をシンナーで脱脂します。

原画を両面ずれないように洋白板に貼ったのちラミネーターに通します。
ラミネーターに通す理由は、原画のインクジェット紙に印刷されたトナーを洋白板に熱転写することです。
ラミネーターの種類は最高温度が150度から180度になるものがよいそうです。

ラミネーターには3回通しました。
どれくらい通せばよいのかはっきりしませんが、インクジェット紙に付着したトナーが洋白板に転写されるということは、インクジェット紙と洋白板がしっかり固着していればいいだろうとの判断で3回目でOKかな・・・と言う感じ。ほとんど目分量です。
途中ではインクジェット紙を絶対にめくってはいけません。これはお約束です。このあたりは鶴の恩返しと同じことですね。

転写が終わったら素早く水の中へ。冷却の意味ではなく、洋白板に固着したであろうインクジェット紙を水でふやかして除去するためです。
洋白板にトナーがうまく転写されていると、ご覧のようなトナーの部分以外が水でふやけてきます。
インクジェット紙の全体が均一にふやけるようであればかなりの確率で失敗です。


インクジェット紙がふやけるまでしばらく水につけておきます。ふやけたインクジェット紙は簡単に手で剥がせます。
それでも一部の繊維が残りますので、指の腹で優しくしごきます。あまり強く行うと転写されたトナーまで剥がれてくるので注意しましょう。


ご覧のような感じで転写ができました。写真では転写されたトナーが黒々写っていますが、しばらくすると灰色っぽくなりますが、これは問題ありません。

ここまでは特に苦労することはありませんでした。前述したブログを熟読されれば楽勝だと思います。
片面しか写っていませんが、ちゃんと両面に転写してあります。写真では2セット分が転写されています。

これからは、いよいよエッチング作業です。エッチング液を用意し、エッチング液をヒーターで40度くらいに温めます。(エッチング液を加熱のために直接鍋で熱してはいけません。ヒーターによる加熱をしない場合は、エッチング液の入った容器をお湯で温める方法があります。)

エッチングは全く初めてで見当も付かなかったので、「サンハヤト」から販売されているプリント基盤作製用のものを使いました。
一度行った感じでは、エッチング液は代用が浮かびませんが、エッチングを入れる容器は2リットルのペットボトルをブッた切ったもので十分でした。
エッチング液を適温にするために湯煎する方法もありますが、手間を惜しむなら保温用のヒーターはあった方が便利かなと思います。

エッチングはエッチングする物を立てて行った方がうまくいくようです。このような理由から容器は平べったいトレイのものより、深さのある容器を選ぶことになります。
ただ、エッチングする物を立てても腐食は均一に進まず、下の方から腐食が進んでいきます。時々上下を入れ替えないと腐食が一部に強く出てしまい失敗の恐れがあります。


エッチング液の温度により腐食の進行時間はまちまちのようです。時々引き上げたりして状態を確認します。

よい具合に腐食が進行して、腐食を終わらせたい時は容器から洋白板を取り出し重曹水につけ中和させます。
エッチング液と重曹水が反応して泡がでます。泡がでなくなったら終了です。水だけでは浸食の反応は止まらないようです。
重曹は、100均でも扱いがありますし、薬局でも手に入ります。
ちなみに重曹は、洗濯の時の洗剤の代わりやゴミ箱の脱臭、鍋の焦げ落とし、キッチンのしつこい汚れ落としなど多様な用途があるとパッケージに書いてありました。なかなか万能ですね。

表面にトナーが残りますので、シンナー等を筆に付けて優しく擦り除去します。
表裏のズレもなく初めてとしてはまずまずかと思います。

反省点は、文字以外の不要部分を腐食させる面積が多くて、腐食時間が長くかかってしまい、本来腐食してはいけない部分の文字の表面が不均一に荒れてしてしまいました。
溶かす部分はもっと小さくなるように、作例の場合は、文字の外枠の腐食部分を最小に留めるべきでした。

腐食時間が長かったため表面が荒れていますので、洋白板の枠から切り離し、ペーパーパレットの台紙に木工用ボンド貼り付けます。
その後丁寧に表面を耐水ペーパーで均し、最後にクレオスのメタルプライマーで保護します。

これで使うときに台紙ごと水に付ければデカールのように剥がれてきます。

最後にエッチング液は、何度か繰り返し使えるようなので(反応が進むにつれ腐食時間が長くなるそうです。)、プラスチックの密閉した容器で日の当たらないところに保存しておきます。
エッチング液を捨てる場合は、そのまま下水に捨てると沈殿した銅や亜鉛等の金属が有害となるので、中和させてからセメントで固めて燃えないゴミに捨てるというのが正しい処理方法だそうです。

セメントで固めるのは一般的ではないと思われるので、中和させてからオイル処理のオイルパックに染みこませてゴミとして捨てるというのがいいかもしれません。