かなり以前ですが、スーパーアシレックスについて記事にしました。
今回は、さらに追加情報がまとまりましたのでご紹介します。
スーパーアシレックスは、研磨面の反対側をマジックシートにして、ブレード(当て木)にワンタッチで張り替え可能を特徴としています。
このマジックシート部分は、一般で市販されているものより遙かに薄いものですが、面だしでに使うにはちょっと辛いものとなっています。
それでは、このマジックシート部分を除去すればいいのでは・・・と思われますが、某所の説明では、シート状の繊維に研磨剤が練りこまれている・・・その製造法は特許を取得と説明が為され、一体になっているように思われますし、製法も企業秘密で明らかにされていません。
試しにクシャクシャと丸めても端部からほつれる様子もありません。
偶然にもあることを行っている際に、このマジックシート部分だけ剥離してきて、マジックシート部分が一体でないこと、マジックシートのみが除去できることを発見しました。(そんなに大げさなことではないでしょうが・・・。)
では、順を追って紹介します。
まずは、ブレードとブレードの大きさに合わせてスーパーアシレックス(今回はレモン #800を用意)を切り出します。
ブレードは今回もタイラーを使いました。ペーパーがついたままですが、スーパーアシレックスのマジックシート除去と同じ方法でいとも簡単に剥がれますので、後ほど同じ方法で除去します。
鉄道模型の塗装面の剥離によく使われる水抜き剤です。
成分は、イソプロピルアルコール(IPA)で模型用のシンナーの様にプラスチックを侵すことはありません。(まれに透明プラスチックが割れることがあるようです。)
偶然に発見したとは、この水抜き剤で塗装の失敗したボディーを漬け込み、数日してから歯ブラシで塗膜や塗装カスを除去し、さらに効率的に塗装を剥離させるためにスーパーアシレックスを使ったことから分かったことです。
適当な大きさのプラスチック容器に水抜き剤を注ぎます。
水抜き剤は揮発性ですので、換気のよいところで行いましょう。
MSDS情報(製品安全データシート)によると「引火性の高い液体及び蒸気」となっているので、たばこを吸いながら鼻歌交じりなんていうシーンは禁忌となります。
3分間ほど漬け込むとご覧のとおり。端部を軽く引っ張ると剥離してきます。
水抜き剤を長時間素手で触るとかぶれたり、手が赤く腫れるので手袋をしましょう。
ご覧のように見事に剥離します。左側の黄色いシートは研磨シート部分で右側の白いフカフカしたものがマジックシートです。
ここでさらに発見は、剥離した研磨シートの裏面にはノリというか粘着物が残っており、このままブレードに貼り付けることができるのです。これは非常に便利です。
写真にはありませんでしたが、タイラーも水抜き剤に漬け込んで剥離させました。ただし、スーパーアシレックスよりも長い時間漬け込まないと剥離しませんでした。
剥離したマジックシート部分です。こうしてみると結構な厚みがあるものです。
前述のとおり、剥離した研磨シートにはノリがついていますので、別に両面テープを用意する必要はありません。
研磨シートは厚みが非常に薄いため、貼り付けた研磨シートにタイラーの色が透過しています。
使用した感想は、カッチリしているため面にしっかり当たります。ただし、目詰まりしやすくなるので、研磨シートの部分をエアーブローしたり、研磨シートを外してブラシで擦ったりと目詰まりに注意する必要があります。
研磨シートのノリは、取り外してもまた再付着可能なものとなっていますので、必要があれば何度でも外したり付けたりできます。
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