2010年3月31日水曜日

タミヤPENNZOIL NISMO GT-R(R34) 製作記 その1

AXIAスカイラインは銀賞をいただきました。賞品はフジミのフェラーリー512BBでした。しばらくは作れそうもないので、今は積みプラとして遠い未来には完成させたいと思います。コンテストとは言え、ある期間店頭に飾っていただけることはうれしいものです。

さて、次の製作はこのスカイライン。あえてスカイラインを重ねたわけではありません・・・。


ヤフオクで入手したものです。現行品で店頭でもみかけますが、エッチングパーツ(NISMO用)がついていたことが購入動機です。
ノンクレーム、ノンリターンが条件でしたし、積みプラのように見受けられましたので中身が問題なければよいと思っていました。
届いて箱がやれているのは、想定内でしたが、中身を確認していると米粒大のさなぎの抜け殻が数体・・・何かが羽化した模様です。これは想定外でした。
このプラモデルがどんな環境に置かれていたか、想像にふけることしばし・・・。
このまま見なかったこととして放置するより、早期に完成させてしまうのがベスト、との結論になりました。

フロント部分は別パーツになっています。フロントパーツも同じ黄色の塗色になるので、最初にボディと接着します。



もともとキットは、比較的細くキッチリしたスジボリが施されていますが、もう少し表情を付けるためと、窓枠などの塗り分け時にマスキングしやすくするために追加でスジボリを行いました。
主にスジボリ堂の0.15ミリと0.2ミリのタガネを使っています。カーモデルならこの2つのサイズのタガネで事足りるような気がします。

下地塗装は、サフを吹くのが一般的かもしれませんが、ガイアノーツのホワイトを何度も吹き重ねて厚く塗り、600番のアシレックススカイで研ぎ出しました。サフの替わりにガイアノーツのホワイトを代用しているわけです。

本当は単なるホワイトじゃなくて、少し黄色を混ぜて下地とした方が上塗りのイエローがムラになりにくくてよいと思います。上塗りはフィニッシャーズのピュアイエローを使います。隠蔽力は他のフィニッシャーズの塗料より弱いのですが、ある程度重ねるとムラなくいくのは過去の経験からあります。


2010年3月23日火曜日

JOYFUL MODELLERS' CONVENTION 2009

前回の記事で、APC-007bの動画データを YouTube にあげていますが、再生回数が少しずつですが、あがっているようです。
でかいデータで、ブロードバンドな人のところでも、再生に結構時間を要しているのはないでしょうか。
最初はMPEGの形式でアップロードしたのですが、 YouTube 側で勝手に再エンコードして、とても汚い画像になってしまいました。再エンコードは、仕様だそうですが、AVI形式だとデータ量が3倍ぐらい膨らんでしまいます。(それでもオリジナルデータより画質は低下してしまいます。)

この部分少し改変します。平成22年5月4日にデータを再エンコードしました。今回はvistaに標準でインストールされている「windows ムービーメーカー」を使用しました。データは以前の1/10でタイトルも挿入しています。
このソフト、他に効果(ワイプとか、効果音の挿入)もできるようで、やたらと凝った作りは難しいですが、ちょっとブログに使う程度の演出は可能です。

(今回改変したのは、ここまでです。以下はオリジナルに同じです。)

ところで、旧型のAPC-007は、修理ができそう・・・byエアテックス なので、修理に出しました。
ただ、狭い我が家・・・新旧の静音コンプレッサーが2台あっても使いきれないので、動作音の比較サンプルにデータどりをした後は、大事にしていただけるところに嫁がせる予定です。

前置きが長すぎの感がありますが、先週の土曜日にこのようなものが届きました。


昨年受賞した表彰状が届きました。豪華額縁付き。一生の記念になりそうです。ハセガワさんありがとうございます。



表彰状と一緒に、大阪会場で私と作品を一緒に記念撮影してもらった写真と、プロのカメラマンが撮った作品の写真も同梱してありました。とっても上手な写真で作品のアラを見事に隠蔽してもらっています。

5月の静岡ホビーショーでも展示していただけるそうで、もし見られる機会がありましたらご感想などお寄せください。

今回は自画自賛の記事でした。お見苦しいところ誠に恐縮でした。

2010年3月16日火曜日

エアテックス APC-007B その2

まずは、前回のそれぞれの部分の呼称の補足を・・・


圧力スイッチは、エアテックスの取扱説明書によると「ON/OFF」となっていますが、どうみても解釈ミスのような気がします。写真ではピントがあってはいませんが、「OFF/AUTO」の2つです。
ただ、この圧力スイッチの機能はどんな時に有効なのかはわかりません。強いて言えば、コンセントを差しっぱなしにしておいて、何らかの理由で圧力が低下した時に勝手にコンプレッサーが動作しないようにするためでしょうか・・・。
ちなみにモデルチェンジ前のAPC-007サイレントでは、このスイッチはありません。



今度は圧力が低下して、再度コンプレッサーが作動するまでの動画です。最初にエアブラシにて「シュー」とエアーを抜く音が入っています。
圧力は「0.5Mpa」より低下すると、圧力スイッチが作動します。

これでコンプレッサーのお話は終わりです。APC-007b はどうやら「JUN-AIR」というデンマークのメーカーのOEMらしいです。興味ある方はググってみてください。なぜかエアテックスブランドで販売しているものの方が、直接輸入している販売店のものより安かったりします。

2010年3月15日月曜日

エアテックス APC-007B その1

先々週の金曜日にコンプレッサー本体が壊れました。コンプレッサーはAPC-007サイレント・・・もうかれこれ4年経ちます。

具体的な症状は、圧力が低下しても圧力スイッチが入らなかったりで、エアーブラシの圧力が定まりません。コンプレッサーの近くにあるスイッチを強制的に押せばコンプレッサーは動きますが、常時手動でやっていては効率が非常に悪く現実的ではありません。
原因はよくネットでみかける圧力スイッチの故障・・・というより、圧力スイッチの寿命でしょう。エアテックスで修理可能だそうですが、その間に塗装ができないのは非常に寂しいものがあります。
急遽代替え機になるものをネットで探しました。クレオスのリニアコンプレッサーL7とエアテックスのAPC-006N あたりが動作音の許容範囲かと。
ただ、代替え機ということは、修理が完了してきてからの出番はほとんどなさそうで、これらのコンプレッサーをメインに使われている人に対して、ピンチヒッター的な位置づけでの購入は極めて失礼であり、懐にも痛いものです。

土曜日の朝にとりあえずコンプレッサー本体を見に行くために模型店に走りました。で購入に至りました。アレ?


APC-007b です。動作音が冷蔵庫並み、タンクが4リットルになり、何よりあのタンク圧力が規定値になったら圧力スイッチが切れて「バシュ!」って音がしなくなったのが主な改良ポイントだとか。
値段もずいぶん値上げになって、懐にはまったく優しくないものになりました。

で、ブログに書いたということは、やっぱり見る人のためにならなくてはイカンと一人思ってしまうわけであります。単なる勢いで買ったバカ野郎の話では広告の裏に書くべき事です。

まずは、圧力「ゼロ」から規定圧力の「0.65Mpa(メーカー公称は、0.7Mpa)」あたりまでの状況を動画でお伝えします。冷蔵庫の音みたいに聞こえるのか、規定圧力になったらどんな音がするかをお楽しみください。タンク満タンまで1分16秒程度かかるようです。



どうでしたか?

音の補足をしますと、最初の8秒ぐらいの「シュー」という音はエアコントロールユニット(レギュレーター)からの排気音です。なんと今回のレギュレーターは、オートドレン(自動排出機構)がついています。ですので、エアーを全部排出してしまうと、レギュレーターの圧力バルブは開いてしまうのです。で、圧力がある程度かかると圧力バルブを閉じるわけです。これも値上げの要因かもしれませんね。

それでは、次のトピックスでエアータンクのエアーが減少し、圧力スイッチが入りコンプレッサーが稼働するまでの模様をお伝えします。

2010年3月2日火曜日

タミヤAXIAスカイライン製作記 その5

「その3」の冒頭でちょっと書きましたが、フロントウインドの上部の帯に貼ったデカールが割れた経緯です。

某模型店のコンテスト締め切りまであと一週間でした。フロントウインドの上部にデカールを貼ることをうっかり忘れていました。急遽残り一週間の逆算で、クリアーコートして、研ぎ出し、完成とする計画を立てました。当たり前ですが乾燥時間が大幅に短縮され作業しなければなりません・・・。
クリアコートの方法として、ウレタンクリアを使えば、乾燥時間はかなり短縮できます。しかし、クリアパーツにウレタンクリアを塗装すれば、ほぼ確実にスリガラスのように白濁したクリアパーツ?になるのは明らかです。やはり、ここはクリアパーツを侵さないクレオスのスーパークリア3と同シンナーがもっとも手堅い方法と考えられました。

ここでクリアコートを考え無ければまったく日程には無理はありませんでした。ただ、完成後の保存について考えるとクリアコートしてないデカールはかなりヤバい(ボロボロになって剥がれることがある。)ことになりそう・・・というのが心のどこかに引っかかって、前述のクレオスのスーパークリア3と同シンナーで塗装を決行してしまいました。


結果はご覧のとおり・・・涙 (注:黄色いマスキングテープは裏面にクリアの塗装が回り込まないためものです。)

確かにデカールを貼ったところまで順調でした・・・。一応デカールの乾燥に3日をかけてクリアコートは万全とはいかないまでも、かなり良好に行くはずでした・・・が・・・。

乾燥研ぎ出しまでの時間を考えると、段階的クリアコートを塗装するのは無理でした。デカールを馴染ませるためにシンナー多めのクリアを塗装したあとは、いきなりドバ吹き・・・。

クリアコート自体は、思いの他うまくいったのですが、乾燥する毎に上部の写真のようなひび割れと縮みが発生。もうどうしようもありません。

デカールが割れたり、縮んだりというのは、乾燥やクリアの間隔を多くとっても、デカールの状態やら貼り付けが甘かったときには発生するものです。そんなときは、リカバリーが大切なわけで・・・。


二日間乾燥させて、デカールが割れている部分を注意深く研ぎ出しし、目立たなくなるまで研ぎ出しの作業を続けます。

その後帯の色に合わせたスカイブルーを色ノ源(ブルー)で調色し、シンナーで薄く薄めて、最初はドライブラシの要領で塗料がのるかのらないかぐらいでタッチアップしていきます。塗料はタッチアップする毎にエアーブローを入れて必ず乾燥させます。

何度も丁寧に手順を踏めば、上部の写真のとおり目だたなくなりました。多少の筆ムラは問題ありません。ただし色むらは問題ありますが・・・。

最後にクリアコートすればご覧のとおり。目立たなくなりましたね。

通常はこれで、めでたし、めでたし、となるわけですが・・・結局またひび割れが発生。これ以上時間をかけても「修正」→「ひび割れ」のスパイラルになりそうなので、もう見てみない振りして次の作業にかかります。