2010年2月26日金曜日

コバックス  スーパーアシレックス その2

スポンジ部分と両面シートの部分をきれいに除去するとこんな感じになります。


これを両面テープで貼り付けたら完了。実に簡単にできます。あとは好きな番手のシートを貼り付けて使用するだけ。マジックシートですから、シートの途中張り替えも楽々、なかなかのすぐれものツールになります。


最後にいろいろな番手のシートと並べてみました。
左から
・ 青色      スーパーアシレックス スカイ 粗目   #360
・ 水色      スーパーアシレックス スカイ 細目   #600
・ レモン色     スーパーアシレックス レモン       #800
・ オレンジ色  スーパーアシレックス オレンジシート #1500

この他にスーパーアシレックス・スカイには、中目#500番がありますが、番手が近いために使用していません。

それでは、肝心なインプレです。
水研ぎ、空研ぎ両方で使用できますが、空研ぎで使用しています。

コバックスのシート、ペーパーの両方に言えることなのですが、研磨カスがペーパー(シート)面に詰まっても、これを取り除くことにより、使い始めの頃のサクサクとした切削状態が蘇ります。もちろん何度もこれを繰り返すと徐々にサクサクした感覚は落ちますが、とにかく耐久性が高くて3Mのスポンジペーパーの10倍以上(本人の感覚比)は使えます。

スーパーアシレックス・スカイ(細目 #600相当)シートを使いペーパーがけを行った映像です。サクサクした音がとても小気味よく感じます。(少しボリュームを大きくした方が確認しやすいかもしれません。)


ペーパーがけというと、力を入れて擦る感覚だったのですが、このスーパーアシレックスは、表面を滑らすだけで、キッチリと面に当たり、きれいなつや消し状態になります。不揃いな深さの傷も付かないので、さらに細かい番手のシートに移行しても、前のペーパー目でついた傷を消えすためのペーパーがけという作業から解放されます。


ジャンクボディーを利用して天井面のペーパーがけを行いました。上半面の光沢のある部分はウレタンクリアの吹きっぱなしで艶はあるものの、表面は細かくデコボコしています。下半面はペーパーがけで均等なつや消しになっています。この作業はわずか数回で完了しますので、大変効率のよい作業が可能です。

2010年2月23日火曜日

コバックス  スーパーアシレックス その1

コバックス社製の「 スーパーアシレックス」 は、ペーパーの一種で特殊研磨フイルムと呼ばれることもあります。主に実車の旧塗装部分への足付け(表面を荒らして塗料の食い付きをよくすること。)に使用されます。

模型製作において、ペーパーは、パーツのバリ取り、ボディー等の平滑化、塗装面の鏡面仕上げといろいろなシーンで活躍します。
ペーパーがけ・・・手間を惜しんでは良い作品ができませんが、手順は目の粗いものから細かいものへと段階を踏んで地味に行う作業。もっと楽にできないものかと考えておりました。そんな折り出会ったのが、これからご紹介する「スーパーアシレックスシート」 勘の良い方なら某所で販売されているものでは?と思われるかもしれません。

このシートを使いペーパーがけ用のブレードを製作してみました。
まずは、個人的に先端部の微妙なそり上がり部分の使用と使いやすい絶妙な大きさがお気に入りで使っている「タイラー」を利用しました。タイラーの研磨面には当たり前ですが、ペーパーがのり付けされていますので、手でベリベリと剥がすのですが、これがなかなかの強力。結構紙の部分が残っています。


クレオスの薄め液で表面の粘着をとります。
こうして、しげしげと見ると中心部分にやや窪んでいるのが見えますね。


次にこのようなシートを用意します。これは、コバックス社の「スーパーアシレパッドM」というもので、後述のスーパーアシレックスシートを貼り付けて、手磨きに使うものです。(光っている部分がマジックテープになっている。)
もちろんこのままシートを貼り付ければ、3Mのスポンジ研磨材と同様の使い方ができるものです。
今回このシートからはマジックテープの部分だけを抜き取ります。マジックテープは普通に売られていますが、ここで使われているものは、かなり毛足が短く一般には見かけないものです。


貼り付ける台座の大きさに合わせて切り分けます。端の部分から切り出しましたが、一方の端部は穴の開いた部分にかかります。


次に黄色いスポンジ素材を地味に手でそぎ落とします。とりあえずこれぐらいにして、あとは指の腹で薄手の両面テープを横に押しながら剥がしていきます。
カッターの刃や金属のヘラで粘着部分を押してそぎ落としてはいけません。足の短いマジックテープ部がつぶれます。


長くなりましたので後半に続きます。

2010年2月22日月曜日

タミヤAXIAスカイライン製作記 その4

ヘッドライト部分について、ホンの少しだけ手を入れたので、そのご紹介を

まずはヘッドライトのハウジング部分はメッキパーツではありませんので、ハセガワのミラーフィニッシュを貼り込みます。このミラーフィニッシュはとてもよく伸びて曲面にも馴染みやすく、昔モデラーズのメタルックで苦労した者としてはとてもありがたい品です。
しかし、いくら曲面に馴染むとは言え、さすがにヘッドライトのハウジング部分に一枚もので貼ることは不可なので、いくつかに分割して貼り込んであります。ミラーフィニッシュは薄いので分割しても意外に目立ちませんし、最終的にはレンズカットの入ったヘッドライトカバーを被せるのでラフでも問題ありません。



キットではプロジェクターの部品はクリアパーツなのですが、実車では、ヘッドライトカバーを通して見えるプロジェクターのハウジングの部分は、若干違うような気がします。
そこで3ミリのアルミパイプを2ミリ幅に切り出し、中心をざぐりテーパーをつけてプロジェクター部分の再現をしてみます。
左が加工後、右が加工前です。
アルミパイプはホームセンターで手に入ります。磨けば輝いてマフラーのエンド部分にも使えて非常に便利です。


取り付けるとこのような感じになります。左がプロジェクターなし、右が加工したプロジェクターのつけたもの。仮留めでの撮影ですので、若干ずれていますが、最終は位置あわせを行います。

2010年2月9日火曜日

タミヤAXIAスカイライン製作記 その3

製作が滞っていたわけではありませんが、一昨日なんとか完成しました。
実は某模型店のコンテストへエントリーするために急遽完成しました。

本当はもっと余裕で完成するはずだったのですが、年末年始に製作意欲が低下したためと、当初エンジンは素組の予定が、実物のエンジン部分の写真が入手できたために予想以上にエンジンのディティールアップに力を入れてしまったのが誤算です。

最後にレースカーにあるフロントウインドの上方の幕(正式になんというのか不明です。)のデカールでとんでもないことになってしまうわけで・・・突貫工事はイカンとの当たり前のような戒めでした。
その行程はいずれ書くとして、今回はエンジンのディティールアップ部分についてご覧をいただきます。
キット素組では、エンジン部分はスカスカで、これではレースカーらしくないので加工しました。
大まかに説明すると以下のとおりです。
  1. エンジンのヘッドカバー部分は市販車のままでしたので、中央をくり抜いて「らしく」コードを追加しました。ただ、黒色なのでヒゲが生えているようにしか見えないのが難点・・・赤とか黄色でしたら栄えるのでしょうけど。
  2. インタークーラーを2ミリハンダ線でパイピングしました。継ぎ手部分(水色の帯)の部分を0.14ミリの板おもりで切り出して、水色に塗装し、パイピングの上に巻いてあります。いままで継ぎ手の部分の加工は色々と試してみましたが、この板おもりで巻く方法が、一番手軽で自然な感じに仕上がりました。
  3. ラジエータ左右のボックスやらボトルはすべてプラ板から加工しました。サイズ的にはそれなりですが、雰囲気重視ってことで。
  4. ヘッドからのブローバイガスを逃がすパイプ(名称が合っているのか不明)はモデルファクトリーヒロのクリアチューブを使用しました。製品のチューブはその名のとおり透明ですが、ここで用いる場合は、黄色いパイプとなります。
    バイクの作例で内部に色を充填して表現しているものがありましたので、真似してクレオスの色の源「イエロー」をチューブに充填しましたが、一日放置しても充填した塗料が乾燥しません。細かく切り分けると端部からドロドロと塗料が流れ出る始末・・・何か他にコツがあるのででしょうか?
    チューブの内に塗料を流し込む方法は失敗したことと、実物も表面が黄色いようなパイピングだったので。ここは潔くあきらめ、チューブの表面にミッチャクロン(プライマーのようなもの)を下地に塗り、色の源「イエロー」を塗りました。

ラジエーターの上方に見える配管やエンジンヘッド右側に見えるパイピングも追加してあります。正式な名称が不明なので、部位をなんと表現していいやら・・・。インタークーラーの右側のパイプはボディーを被せると全く見えない部分なので省略してあります。これじゃ、冷却効果は全く期待できそうにありませんね。

エンジン右側にファイヤーウォールと同化しているようなロールバーを追加してあります。この部分は以外にスカスカなので、バーがいいアクセントになります。

最後にストラットタワーバーを作ってありますが、これはボディーを填めるときに破損するといけないので取り付けてありません。完成写真の時にご覧いただけると思います。